ほんのひとつき
7月が終わっていく。
仕事と住まいが大幅に変わった5月ごろからここで細々と続けていた「書く」という行為について、このひとつき、本当に立ち向かうことができず少し困っていた。
どこかの占いで見た「2017年上半期は1度すべてを出しきってしまうので、下半期、特に7月は『燃え尽きた』感じで何もできなくなってしまうかも」というような状態にまさに近く、(文章による影響を受けやすいタイプなのでそれを真に受けている可能性もあるが)遅れてきた5月病のような状態がここのところ続いていた気がする。
ふだん私が「書く」ときは、思ったことをそのままつらつらと書き始め、好きなリズムだったり言い回しに勢いがつくと夢中になって筆が進み、満足して書き終わった後は気持ちの整理ができてすっきり!・・・というタイプ。
ただこのひとつきは、思ったことを書こうにも書けない、そんな気持ち悪さとやる気のなさを感じていた。結果、自己の精神にまとまりがないことを良くない方面で考え込んでしまって、いよいよどこにも逃げ場がない・・・という状態が続く。
たいへんつらく、しばらくはインプット作業、もしくは本当にしんどい時は「何もしない」*1ことに注力していたと思う。
とはいえ、「書く」という行為以外でアウトプットしていたことも多い。
アウトプットの方法なんて本人次第なのだから良いも悪いも無いとは思っているが、このひとつき特にしていた「何でもないことで人と連絡を取る・話す」ということはとても助けられたし良かったな、と今更に思う。
それは自分からその手段を取ることもあれば、偶然か、はたまた何かを感じたのか友人から不意にくることも多かった。
その相手はこちらの友達ももちろんなのだけど、一番助けになったのは京都にいる友人だとか、自分の住まいとは別の土地で頑張っている古くからの友人達の存在だった。
近しい話やローカルな話はその土地に住んでいる人に話すことで理解が深まることもあるが、現状、直近の自分を知る友人は今は遠くにいることが多いし、何より客観的な目線で見て出してくれる意見が心地よかった。(とはいえ、話によっては私個人の意見を通して伝えているところがあるので、そのバイアスは避けられないけれど・・・)
いやはや、ほんのひとつき、自分から何も生み出すことができない間。
友人の言葉や声にどれだけ助けられたんだろう。
他愛もない話でたくさんの時間を共有することができた、本当にありがたい1か月だった。
おかげで今、忘れかけていたやりたいことをようやく思い出したりしている。
そして実は最近、これまでも考えはしていたがなかなか手を出していなかったこと、をなんとなく始めた。
これが完成する時は自分の中でまた何か燃え尽きたりするのだろうか。
現状、想像もできないけれど、休みながらも、どうにか向き合いたいな、と今は思う。
そんなことをいいながら、今月末は今日から少し地元を離れて楽しい日々を過ごします。
夏が来るよ。私はこの夏をどうしていく?
とりあえず、今の所はまだ「書く」ことはできそうだ。
*1:いつもの私にとっては「何もしない」ということが一番のストレスなので(大げさではなく割と本当に)、こうなってしまった時はいよいよ駄目だ、と思いその数日は「寝る」ことに徹した。(夜ご飯を食べて即八時に就寝、みたいな。「寝る」ことは「何もしない」には繋がらないと思っている。なぜなら夢を見てるから。)